「造形学部卒業研究展」によせて

学長 濱田勝宏

令和2年度造形学部卒業研究展が開催される運びとなりました。第51回を迎えます今回は、コロナ禍にあってオンライン展示となります。これまでの卒業研究展とは様子が違って、会場の熱気を感じ取れないのは残念です。しかし、本学も昨年来ご多聞にもれず、授業の一定の部分をオンラインに依存してきました。それらの経験は教職員・学生ともに卒業研究の遂行に大きな影響を与えたと思います。そのことはオンライン展示おいても同様とみてよいでしょう。

デザイン・造形学科と建築・インテリア学科の卒業研究(論文または制作)は、それぞれの専門領域(コース)に応じて、学生各自がテーマを設定してその結果を発表することでひとまず完結します。このプレゼンテーションの興味深いところは、まず問題設定の新しさであり、その結果や結論のユニークなところにあると、私は思います。そして、そのような観点からの評価が「学長賞」の受賞につながっていると言えます。それだけに先生方の評価も難しいと思われますが・・・・。

ともあれ、初めてのオンライン卒業研究展が、新たな展覧会のすばらしさを私たちにもたらしてくれることを期待して、その成功を祈念したいと思います。