卒業研究展 ONLINE 2022 について

造形学部長 渡邉 秀俊

本年度の卒業研究展は、2月上旬に本学会場での実展示(限定公開)を予定しておりましたが、新型コロナ感染症の急拡大により、急遽、オンラインでの展示に変更いたしました。学生たちは、実展示に向けて、日々、努力を重ねてきただけに、その成果を実物でお見せできないことは残念です。しかし、オンライン展示は、作品や論文の魅力を画面越しにどこまで表現できるか、という学生自身の新たな挑戦でもあると考えています。

文化学園大学造形学部は、デザイン・造形学科と建築・インテリア学科から構成されています。それぞれの学科においては、「新しい美と文化の創造」という大学の建学の精神のもとに生活の質を向上させるモノ・情報・空間をデザインする教育研究に取り組んでいます。「卒業研究展」は、4年間の学びの集大成として、卒業生全員の作品や論文をご覧いただくものです。

卒業研究は、学生ひとり一人が自分の関心を自ら発見し、掘り下げて考え、その成果を広く他者に表現する行為です。この道のりは、決して平坦なものではなかったと思います。しかし、それらの苦難を乗り越えてきた学生たちが発見したものは、自分でも気が付いていなかった自身の資質・能力に他ならないと思います。学生たちが身に付けた新たな資質・能力が、これからの社会をよりよいものに変えていく推進力となると信じています。

開催に際しては、本学の教員、事務職員の方々のみならず多くのご関係の方々にご尽力いただきました。また、本学の同窓会組織である紫友会からは学生への暖かいご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。