卒業研究展について

造形学部長 渡邉 秀俊

文化学園大学造形学部は、1965年に設置された文化女子大学短期大学部生活造形学科を前身とし、57年の歴史を重ね、今日に至っています。現在では、デザイン・造形学科と建築・インテリア学科の2学科から構成され、それぞれの学科において、「新しい美と文化の創造」という建学の精神のもとに、生活の質を向上させるモノづくり、コトづくりに貢献する人材を育成する教育研究に取り組んでいます。

学生は3年次からコースに分かれ、それぞれの専門分野を深く学び、4年次には各自でテーマを設定して卒業研究に取り組みます。卒業研究展は学生たちの4年間の学びの集大成としての作品や論文をご覧いただくものです。本年度の卒業研究展は3年ぶりの来場型で開催され、学生全員の作品を展示いたしました。今回のオンライン展示は、そこから一部作品を選抜してご紹介するものです。

卒業研究は、学生ひとり一人が自分の関心を自ら発見し、掘り下げて考え、その成果を広く他者に表現する行為です。できあがった作品・論文は完成度のみならず、着眼点の面白さや萌芽性など、多様な視点からの評価がなされ得ると考えています。学生たちの社会に向けた新たなメッセージや想いがが、これからの社会をより魅力的なものとして再構築する推進力となることを願っています。最後まであきらめずに自分の関心を突き詰めた学生のみなさんの熱意に敬意を表します。

開催に際しては、本学の教員・職員の方々、ご関係の方々にご尽力いただきました。また、本学の同窓会組織である紫友会からは学生への暖かいご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。