作品仕様
作品解説
人の集うポテンシャルを持ち、暮らしの一コマになれるような敷地に、人間社会に生きる犬・猫のためのスタート地点となるような、一時保護シェルターを計画。敷地のアプローチの延長上に浮くL字型の犬猫シェルターに巻き付き、交わるように機能する廊下は犬猫との新たな出会いを求める人間が歩む。近づき、交わり、遠ざける人の動線は、犬猫にとっては人の “気配”に慣れる契機となり、人間にとっては犬猫の生態を多角的に学ぶ場を生む。
プロセス
私は犬猫の存在意義について 人間の為に生きる印象を持つ。しかし、法改正などから現代の日本では“人間が犬と猫のために”と謳われていると考え、共生を実現する提案をしたい。人間社会で犬と猫が幸せに生きる環境に出会えるスタート地点を作り、犬と猫の目線での幸せを再考する。人間目線で語る幸せではなく、生態や本能の知識や理解を深め、今後の日本における動物愛護活動の促進につながる拠点となる空間を設計する。