高齢者向けのリハビリツールの提案

今花菜乃

作品仕様

思い出双六は、サイコロを振って進みながら、止まったマスの出来事を振り返り、語り合うゲームです。 心理療法の一つである「回想法」に基づき、「思い出す」ことと「人に説明する」という2段階のステップで脳を刺激し、 認知症予防に繋がるよう制作しました。 この双六を囲んで、思い出話に花を咲かせ、交流の輪を広げていただければと考えています。

ことばカルタは、生き物、自然の物、食べ物、暮らしの物の4種類の項目より、4種類のゲームができるカルタです。 通常のカルタとは違い、引っかけや多少の思考を必要とする読み句により、脳を活性化させることが目的です。

紳士・淑女のたしなみは、今回の制作の一番のきっかけとなったものです。 高齢者の尊厳を尊重しながら、難易度の低いドリルを制作することを意識し、文字の大きさ(16pt以上)や書体、言葉遣い、表紙の デザインにも配慮しています。表紙は「脳トレ」などと大きく書いていないため、パッと見ただけではドリルの目的がわからなかっ たり、書体に関しても、視認性の高いゴシック体も一案ではありますが、あくまで自尊心に寄り添うことに全振りしたドリルがあっ ても良いのではということから、今回はより落ち着いたイメージのものを採用しました。

そろえてストレッチは、神経衰弱のルールを取り入れることで、記憶力の向上と身体運動を同時に行なうことができるものとなっています。同じカードを揃えようとすることで、記憶力を養い、揃った際に描かれたストレッチを参加者全員で行う仕組みとなっています。

まごころ採点は、祖父母と孫の間で月に1回行われる採点システムです。 離れて暮らす孫の学習面での成長を見守ることができるだけでなく、元気はあるものの仕事がない方にとっても、月に1回でも 「やるべきこと」があることで、心の張り合いが生まれると考え、提案しました。 また、学習面の評価だけでなく、メッセージ欄を設けている点も本システムの大きな特徴です。