デザイン・造形学科 グラフィック・プロダクトデザインコース
作品仕様
作品解説
本研究では、全ページリソグラフ印刷、コプト製本のアートブック2冊を制作しました。 時短や効率が重視され、無意識に「楽」を選びがちな今。あえて時間と手間をかけてものづくりを行うことに価値はあるのでしょうか。本研究は、印刷・製本技法を探求して自らの手で実践し、ものづくりの価値を改めて見出すことが目的です。アートブックのテーマは「記憶」。2025年3月、祖母の死と就職活動が重なり、過去をふりかえる機会が増えたことをきっかけに、自分の過去に焦点を当てたテーマとしました。記憶をモチーフにしたグラフィックと文章で構成したこの2冊は、収録されている内容は同じですが、前書きの文章を変更し、それに寄り添うかたちで本編を締めています。読者が、自身の過去を肯定できるきっかけとなりますように。
「あの日の追憶」
版のズレやかすれ、ムラが魅力のリソグラフ印刷
装飾性の高いコプト製本
2025年3月、祖母が旅立った。どうしようもない寂しさを少しずつ埋めたのは、祖母と過ごした過去の記憶だ。今、このタイミングで、これまでの22年間を、とりあえず肯定してみようと思った。
2025年3月、就職活動を始めた。履歴書を埋めるために、自分の過去をふりかえる日々が続いた。私は、何を見て、何に囲まれて、何を経験したんだろうか。学生を終えるこのタイミングで、これまでの22年間を、とりあえず肯定してみようと思った。

